株式会社木村建設が行っている、軌道修繕工事(線路を直す)・線路検修工事(線路の点検)・確認車作業(線路の安全確認)の様子をご紹介致します。

最高320km/hで走行する東北新幹線の安全を守る為に下記の3原則を徹底し作業を進めています。

「仕上がりは良いか」
「置き忘れはないか」
「締め忘れはないか」

軌道パッド交換

軌道パッド交換_R

軌道パッドは、レールとマクラギ等の間に設置するものです。

列車の走行によって生じる振動を吸収させ、衝撃緩和を図ります。

ゴム材で出来ており、一定期間経過したものや劣化の状況により交換する事になります。

可変パッド樹脂注入

可変パッド樹脂注入_R

可変パッドは現場で任意の厚さに形成可能にしたレール調整パッキンです。

軌道パッドと重ねてレールの下に設置します。

スラブ軌道の施工において、所定の精度に仕上げる為に、任意の厚さに形成して調整します。

可変パッド工法は、写真のようにあらかじめ挿入されたパッキンに樹脂を注入することにより任意の厚さに調整し、レールの高さを調整し支えるようにするものです。

可変パッドの設置には高い精度が求められており、施工者の技術力が重要となります。

仕上がり検査

仕上がりトラマス_R

軌道整備を行った後、仕上がり検査用トラックマスターで、通り(横ズレ、左右レール)、高低(高さズレ、左右レール)、軌間(左右レールの幅)、水準(左右レールの高さ違い)、平面性(左右レールのねじれ)をチェックしています。

0.1mm単位で仕上がり状態を確認します。

道床交換

施工8
施工8
施工8

レールとマクラギを動かさずにそれらを保持している道床(砕石)を掘削して掻き出します。

この後、新しい道床(砕石)を入れてつき固め・締固めを行います。

最終確認

線閉責任者_R

作業が終わった後、軌道工事管理者(青色の作業服)の元、専用の明るいライトを使用して安全確認を行います。